その昔、当時好きだった女性と初めてのデートでボウリングに行った。僕はボウリングが下手だし、一投毎にリアクションしなくちゃいけないのが何より苦手だ。だのになぜ、ボウリングに行ったのか。今となっては思い出せない。ホットドッグとかポパイとか、その手の雑誌に「初めてのデートはボウリング」みたいな記事が載っていて参考にしたのかもしれない。
結果的にボウリングに来たことを後悔することになったのだが、それは一投毎のリアクションが原因ではなく、相手の女性の投げ方にあった。投げ方が変だったのだ。ボールを一度頭の上まで持ち上げてから投げるのだ。反動を利用しようとしているのだろうか。非力な女性ならではの工夫? 変だけどそれを「かわいい」と思わなくては。ボウリングをしている間、ずっと努力したけどダメだった。その姿がいちいち拝んでいるように見えてしまうのだ。新崎人生選手の「拝み渡り」ならぬ、「拝み投げ」である。
ちなみに「拝み渡り」とは、相手の手をひねり取って片手で拝みながらトップロープ上を歩く、という技である。かけられる側の協力がないと成立しづらい、というプロレスならではの必殺技だ。
※この動画の冒頭が拝み渡りです。
好きだった女性が目の前で「拝み渡り」みたいな投げ方をしている。それはとてもショッキングな出来事であった。
拝む、といえばアレです。「Mr.SUMI」のレギュラー化を拝むような気持ちで待っていましたが、結果は2位…。たくさんの人たちから応援いただいたのに、残念です。レギュラー化される作品は1位のみ。2位じゃダメなんです。蓮舫さんが詰め寄ってもきっとダメなんです。今までの人生を軽く振りかえって、1位になったことなんてないことに気付きました。そりゃあ、今回だってなれないはずです。
優勝できなかったら、旅に出るかお寺で修行するか、と考えていましたが実際はそういう訳にもいかず、次のステージを目指して進まないといけません。「Mr.SUMI」の生みの親のプロデューサーとの残念会の席で、3つほど企画案がまとまりました。そのうちの1つでも実現するとまた楽しくなるのですが、その時は1位じゃなくても大丈夫な仕事が良いです。拝み渡りが技として成立するような仕事、というと分かりづらい喩えかもしれませんが、そういうものを目指します。
最後になりましたが、「Mr.SUMI」を応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
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