40才を迎え、体力の低下を痛感している。徹夜が出来なくなった、階段で息切れする、物忘れが激しいなどなど、色々ある。そんな中でも、特にお酒だ。年々弱くなっているような気がする。30代の中頃までは焼酎をロックで グイグイいっていたが、最近では割って飲んでいる。緑茶割りだったり、ウーロン割りだったり。それでもすぐに酔っぱらってしまうし、翌日もしばらくお酒が 残るようになった。次の日に残るお酒ほど辛いものはない。胸やけが辛くて仕事が手につかない。夕方くらいにようやく落ち着いて来て、さあ仕事しようと思っ たらもう夜である。そんなことじゃいけない。なんとかならないだろうか? お酒を辞めれば良いという選択肢は無しとして、今までも色々と試してきた。ウコンにへパリーゼ、ハイチオールCなど。どれもそれなりに効果はあったのだが、だんだん体が慣れてきて次第に効かなくなっていく。もっと、強力な「二日酔い知らず」はないだろうか。 そんな悩みを友人に打ち明けると、「凄いやつがある!」という話を聞いた。その名も「酒豪伝説」。二日酔い知らずのリーサルウェポンらしい。 琉球酒豪伝説! 渋谷の街角で、そのポスターを見つけた。上半身を露出した男性の写真に「呑まれる前に飲め」のキャッチフレーズ。マッチョな力強さを感じる。力強さだけではない。琉球大学と共同開発した研究素材を使用しているのだ。科学的な根拠もバッチリなのだろう。成分を調べると、春ウコン、沖縄皇金、グァバ、紫ウコン、白ウコンなど、いかにも効きそうな原材料名が並んでいる。 これからのお酒人生をこれに賭ける価値はありそうだ。 まず手始めに、その力のほどを検証する。 |
【二日酔いになろう】 「酒豪伝説」の実力を確かめるためには、まず二日酔いにならないといけない。二日酔い状態の時に飲んでどれだけ効果があるのか。それを確かめる。 飲まなきゃ 最近行きつけの居酒屋で飲み始めた。この居酒屋は安くておいしくてメニューが豊富だ。僕が飲んでいるのは焼酎の麦茶割り。この店で初めて飲んだ。麦茶と焼 酎という意外な組み合わせがけっこうおいしい。気に入ってしまったので、最近はこればかり飲んでいる。店長さんに「これ、人気あるでしょ?」と聞いたら 「いや、頼むのあなたくらいですよ」と返された。もしかしたらメニューから外されてしまうかもしれない。 豊富なラインナップ お得なセットメニューもある いつもだったら次の日を気にして、セーブしながら麦茶割りを飲んでいる。しかし、この日は違う。僕は「酒豪伝説」という武器を手に入れたのだ。ハイペースで飛ばしていく。 「しらすおろし」もおいしい 麦茶割り2杯目に突入したあたりから、右斜め後ろで飲んでいるカップルの会話が気になり始めた。どうやら、女性の方が仕事の相談を持ちかけているようだ。男性が熱く持論を語っている。 カップルの会話が気になる 男「ミスチルにならなくてもいいと思うんだ」 音楽の話だろうか? 男「ほら、いるじゃん。フラン…、フラン…」 女「フランプール」 男「そう、それ」 女「ミスチルじゃなくてフランプール?」 男「色々な自分がいる中で、自分のベストをつくす」 女「で、フランプール」 男「そう、フランプール」 僕にはよく意味が分からなかったのだが、「世界に一つだけの花」のような話なのだと思う。ナンバーワンにならなくてもオンリーワンであれ。きっとそうだ。 4杯目 麦茶割りにも飽きてきたので、別の飲物を頼むことにした。この時点ですでに酔いがまわっていることは言うまでもない。 他の飲物をオーダー 僕にとってのミスチルが麦茶割りだとしたら、フランプール的な飲物は何だろう? 緑茶割りだろう 1人ブレストの結果、緑茶割りが僕にとってのフランプールだという結論に至った。緑茶割りも十分においしい。 こういうことだったのか! 右斜め後ろの彼は、こういうことが言いたかったのだろう。 くるくる梅Qという限定メニュー ミシシッピー揚げ 色々と気になるメニューがあるが、とにかくお酒を飲み続けた。 結局、麦茶割り4杯と緑茶割り4杯。合計8杯で、完全に酩酊状態に入った。 酩酊 この居酒屋さんはとても親切なので、一杯一杯が濃厚なのだ。8杯も飲めば完全にいける。 呼んだ? こうして、完全に酔っぱらうことに成功した。 二日酔いになることは確実だ。 果たして、「酒豪伝説」は二日酔いに効くのか? 答えは翌日である。 |
【酒豪伝説、登場】 翌朝、麦茶割りと緑茶割りのお陰で、完全な二日酔いで迎えることが出来た。 二日酔い いつもならこの時点で夕べのお酒を後悔しているところであるが、ここまでは予定通り。この状態に「酒豪伝説」を投入し、その実力を試すのだ。 「酒豪伝説」を取り扱うタバコ屋さんに向かった。 「酒豪伝説」をゲットする タバコ屋さんのカウンターに「酒豪伝説」はあった。 屈まないと取れない位置にあり、二日酔いの人間にとっては辛い。 二日酔いには辛い姿勢 1回ごとに小分けされた状態で販売されていた。1包200円。これで二日酔いが治るのなら、安い買い物である。 小分けパック 5回分購入 タバコ屋のおじさんに、「これ、凄いんですよね?」と聞いてみた。 おじさんはニコニコ微笑んで「もう、これなしではお酒飲めませんよ」と言った。 実に心強いお言葉である。 「お酒を飲む前に飲むのが一番良いですけど」 おじさんが最後に付け加えた言葉が気にかかる。 二日酔いになった後じゃダメなのだろうか? これが「酒豪伝説」だ 「酒豪伝説」を持ってランチに向かう。二日酔いの胸やけが激しいので、とてもランチを食べられる状態ではないが、ランチの前に「酒豪伝説」を飲めば大丈夫なはずだ。 1回分 パスタ屋さんに入り、早速「酒豪伝説」を飲んでみた。 「酒豪伝説」投入! さあ、どうだ? パスタが来る前にこの胸やけはおさまるのか? おさまるか?胸やけ |
【飲む前に飲もう】 結局、二日酔いになった後に「酒豪伝説」を飲んでも、二日酔いがドラスティックに回復することはなかった。服用方法が違ったのだ。 お酒を飲む前に「酒豪伝説」を飲む。これが、正解なのだろう。ポスターにも「呑まれる前に飲め」と書いてあった。バカなことをした。 検証2日目 というわけで、二日続けて同じ店にやって来た。店を変えても良かったのだろうが、なるべく同じ条件で検証した方が良いだろうと考えたのだ。 席は夕べ、ミスチルとフランプールの話をしていたカップルが座っていた席の隣り。今日はおじさんが1人で静かに食事をしている。 酒豪伝説を ビールで飲む 「酒豪伝説」はお酒で飲んでも良いのだ。お酒で「酒豪伝説」を流し込む。一見、豪快な行為のように思えるが、二日酔いを気にしている時点で負けているようにも思える。 生ビールを一杯飲み終えた時点で、昨日から気になっていた「ミシシッピー揚げ」を頼んでみた。 ミシシッピー揚げ ミシシッピー揚げの正体は、なまずの立田揚げだった。以前までは本当にミシシッピー川のなまずを使用していたらしいのだが、最近は普通の輸入なまずを使っているとのこと。あっさりとした味わいでとてもおいしい。 再び麦茶割りを ビールの後は、昨日と同じくミスチル(麦茶割り)に流れた。 快調に飛ばす ミスチル(麦茶割り)を3杯ほど飲んでから、この日もフランプール(緑茶割り)に流れた。ミスチルからフランプール、この流れで夕べはノックアウトだった。 しかし、この日はここまで来ても意識がしっかりとしている。 「酒豪伝説」の効果か? だめ押しでもう1回 ここで再び「酒豪伝説」を投入した。 二日連続での二日酔いは何としても避けなくてはならない。 仕事の電話もこなす 2回目の「酒豪伝説」が僕の五臓六腑に染み渡る。 いけそうだ。 いけそうな気がする。 颯爽と帰宅 結局、この日は生ビール1杯、ミスチル3杯、フランプール4杯。前日と同様に8杯のお酒を飲んだが、酔い具合が全然違う。 「酒豪伝説」の効果がはっきりと現れているようだ。 あとは翌日だ。 翌日、どんな目覚めが待っているのか? |
【翌日は?】 気分爽快 大丈夫だった。 二日酔いになっていない。 「酒豪伝説」の名はハッタリじゃない。 これから、「酒豪伝説」を鞄の中に常備しておこうと思う。 「酒豪伝説」と共に、僕の酒豪伝説を残すために。 (2010/3/8 住正徳) |