スミマサノリ「月曜日にオジャマシマス」

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住さんが入院してしまいました。腰を痛めたそうです。
早速、様子をうかがいに行って来ました。

編集部:住さーん、大丈夫ですか? 腰を痛めたと聞いたんですけど?
住:いやぁ、びっくりしましたよ。東急ハンズでい中に、まったく足が動かなくなりましてね。
編集部:そうですか、大変でしたね。
住:で、今日は?
編集部:ええ、住さんも大変でしょうけど、こっちも大変でして。
住:なんで?
編集部:来週の原稿をまだいただいてなくて…。
住:え? 僕の?
編集部:ええ、住さんの。
住:書くの? この状況で?
編集部:出来れば。
住:出来ないでしょうよ。動けないんだから。
編集部:動かないで出来る範囲で、なんとか。
住:無理ですよ、取材が出来ないんだから。
編集部:この部屋の中で何か出来ませんか?
住:出来ないでしょ。病院の個室ですよ!
編集部:うーん、困ったなぁ。
住:今回は無しって事になりませんかね?
編集部:だって、ほら。パソコン持って来てるじゃないですか? 何か書けるでしょ。
住:10分以上座ってるとまた歩けなくなっちゃうんだから。
編集部:寝たまま書けません?
住:かなり難しいですよ、寝たまま書くのって。
編集部:困ったなぁ。

住:じゃあ、入院してから今までで面白かった事話しますよ。
編集部:面白いですか?
住:多分。
編集部:じゃあ、お願いします。

住:えっと、まず…、
編集部:どんな面白話が?
住:ここの看護婦さん、みんな年配なんですよ。
編集部:ええ、ここに来て気づきました。
住:その中の一人の看護婦さんが、僕を介護してくれてる時に、
編集部:時に?
住:携帯が鳴って着うたが嵐でした。
編集部:……。
住:面白くない?
編集部:ええ、あまり。
住:だって、僕の母親くらいの看護婦さんがの携帯から「思い出ずっとずっと」って流れたんだよ。
編集部:うちの母親も嵐好きですし。
住:そっか。
編集部:他には?
住:他に?
編集部:ええ、面白話を。

住:えっと、えっと、あ、そうだ。
編集部:ありました? とっておきの?
住:東急ハンズで買い物中に動けなくなったでしょ。
編集部:ええ。
住:一緒にいたスタッフがすぐに杖を買って来てくれて。これ、ハンズだからすぐに杖が手配出来た訳で。
編集部:まあ、そうですね。
住:タワーレコードだったら大変だっただろうなぁって。
編集部:それだけですか?
住:うん。それだけ。
編集部:面白いっていうか…。
住:だってタワレコには杖売ってないでしょ?
編集部:そうですけど…。

住:あ、今日から車椅子が電動になったんですけど、さっき操作がうまいって看護婦さんに褒められました。
編集部:結構難しいんですか? 電動?
住:そう、慣れるまではちょっと難しいですよ。
編集部:で、褒められた。
住:ただ、スピードを最高に設定するとかなり速いから注意が必要です。
編集部:どれくらい出るんですか?
住:時速30キロは堅いんじゃないかな。
編集部:絶対嘘だ。
住:体感速度はそれくらいありますって。
編集部:そんなにスピードが出たら危ないでしょ。
住:まあ、電動車椅子の最高スピードは結構速いって事で。トリビアになりません?
編集部:ならないでしょ。

住:もうそろそろいいですか?
編集部:いいですか?って何がですか?
住:そろそろ夕飯の時間なんで、帰ってもらってもいいですか?
編集部:だってまだ5時過ぎですよ。
住:病院の夕飯は早いんだから。朝も早いし。
編集部:そんなこと言われてもなぁ…。
住:早くしないと嵐の看護婦さんに怒られますよ。
編集部:怒られるんですか?
住:そうですよ、患者さんに負担をかけないで!って。
編集部:分かりましたよ。帰ります。


という訳で、今週は住さんがこんな状態でしたのでお見舞い(?)に行った模様をお届けしました。順調に回復しているようなので、来週はまた何か無茶をやってくれると思います。

お楽しみに。


(2008/12/8 住正徳/バクスト編集部)

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