スミマサノリ「月曜日にオジャマシマス」

tit.gif


アフロっぽい髪型を「ブロッコリーヘアー」と呼んだりするが、それが本物のブロッコリーだったらどうだろう? 頭の上にブロッコリーがみっちりと生えている。そんな状態こそが本当のブロッコリーヘアーだと思うのだ。リアル・ブロッコリーヘアー。

実際に頭の上にブロッコリーを植えて、本当のブロッコリーヘアーを作ってみよう。


line.gif


【リアルなヘアスタ】

このアイデアは「ヘアスタ」というサービスから思いついた。ヘアスタとは、自分の顔写真を送ると色々な髪型を合成してくれるサービスである。髪型を検討する際、それが似合うかどうか事前に確認出来る訳だ。とても便利である。便利なだけじゃない。ヘアスタには「おもしろ変身」というコーナーがあって、自分の顔を色々なものと合成出来るのだ。犬とかブロッコリーとか。ちなみに、僕の顔をブロッコリーと合成するとこうなる。

image.jpg

ブロッコリーに変身しました


今回は、これを本物のブロッコリーを使って再現したい。


line.gif


【ブロッコリーヘアーへの道】

まずは買い出し。
スーパーマーケットでブロッコリーを買い占める。

0001.jpg
ブロッコリーを

0002.jpg
買い占める

0003.jpg
8束

売り場にあったブロッコリー、全てを買い物かごに入れた。8束だ。1束283円なので合計2264円。パーマをあてると思えば安い買い物だ。後で食べる事も出来るし。

ゲットしたブロッコリーを束からほぐし、小さくカットしていく。あまり大きいと、その重みで頭から落ちてしまうからだ。頭に乗せやすそうなブロッコリー(どんなブロッコリーだ?)を選び、包丁で切っていく。

0004.jpg
ブロッコリーを適当なサイズに

0005.jpg
カットしていく


これでブロッコリーヘアーのヘアー部分の準備は出来た。
問題はどうやってこれらを頭に生やすか、である。

0006.jpg
スキンヘッドカツラ

そこで、スキンヘッドのカツラを用意した。これを頭にかぶって土台とし、その上に画鋲を刺したガムテームを貼っていく。この時、ガムテームの粘着面から画鋲を刺せば頭を剣山状態に出来る訳だ。

0007.jpg
ガムテープで剣山をつくって

0008.jpg
土台の上に貼っていく

僕は土台のスキンヘッドを被ってしまっているので、自分でガムテームを貼る事が出来ない。スタッフ2名の力を借りる事にした。同サイトで水曜日にコラムを書いている石塚と、土曜日に音楽を公開している小林だ。

「1人ぼっちじゃ夢はかなわない」

とサザンオールスターズも新曲で歌っている。
そう、1人ぼっちじゃリアルなブロッコリーヘアーは作れないのだ。

1本でも逆向きの画鋲があったら大変なので、作業中、何度も2人に念を押しておいた。画鋲の向きだけは気をつけるように。

0009.jpg
剣山完成

合計140個の画鋲を使用した。
僕の頭の上には140個のトゲトゲが生えている。

このトゲトゲに小さくカットしておいたブロッコリーを刺していく。

0010.jpg
トゲトゲにブロッコリーを刺していく

0011.jpg
2人掛かりで

石塚、小林の両名はブロッコリーの形を吟味しながら僕の頭に生けていく。大きいブロッコリーは頭頂部近辺に、小さいブロッコリーは額方面に、それぞれ振り分けているようだ。2人ともまなざしは真剣である。一方、僕の仕事はジッとしている事。作業の進行具合も分からない。

ただ、作業が進むにつれ頭が重たくなっていくのが分かる。


line.gif


【これがリアルなブロッコリーヘアーだ】

そして30分後、ついにリアルなブロッコリーヘアーが完成した。

0012.jpg

どうもブッロコリーです

0013.jpg
頭が重たいです

ブロッコリーヘアーをリアルに再現するために、全身を緑色に染める事にしたのだ。ブロッコリーそのものになりきる作戦である。

0014.jpg
緑色の絵具(メイク用)

0015.jpg
緑色の全身タイツ

ブロッコリーになりきっただけあって、ブロッコリーヘアーの出来映えは上々である。

0016-1.jpg
緑色の林家ペーさんみたいでもある

このまま茹でて食べてしまいたい。多くの人たちがそう言ってくれるはずだ。

ただ、このブロッコリーヘアーには弱点がある。

0016.jpg
サイドビュー

0017.jpg
バックビュー

横からと後ろからは見ないでいただきたい。
これ以上頭の上に乗せると頭が痛くなってしまうのだ。

0018.jpg
あ、ブロッコリー?

遠くから見ると、本物のブロッコリーのように……、見えませんね。


line.gif


【おいしくいただきました】

撮影後は茹でておいしくいただきました。

0019.jpg
ゆでて

0020.jpg
スタッフ全員で食べました

スタッフ全員で力を合わせて作ったブロッコリーヘアーである。
その味もまた格別であった。

0021.jpg




(2008/9/1 住正徳)

この記事についてつぶやく


line.gif

【記事一覧へ戻る】