アフロっぽい髪型を「ブロッコリーヘアー」と呼んだりするが、それが本物のブロッコリーだったらどうだろう? 頭の上にブロッコリーがみっちりと生えている。そんな状態こそが本当のブロッコリーヘアーだと思うのだ。リアル・ブロッコリーヘアー。 実際に頭の上にブロッコリーを植えて、本当のブロッコリーヘアーを作ってみよう。 |
【リアルなヘアスタ】 このアイデアは「ヘアスタ」というサービスから思いついた。ヘアスタとは、自分の顔写真を送ると色々な髪型を合成してくれるサービスである。髪型を検討する際、それが似合うかどうか事前に確認出来る訳だ。とても便利である。便利なだけじゃない。ヘアスタには「おもしろ変身」というコーナーがあって、自分の顔を色々なものと合成出来るのだ。犬とかブロッコリーとか。ちなみに、僕の顔をブロッコリーと合成するとこうなる。 今回は、これを本物のブロッコリーを使って再現したい。 |
【ブロッコリーヘアーへの道】 まずは買い出し。 スーパーマーケットでブロッコリーを買い占める。 ブロッコリーを 買い占める 8束 売り場にあったブロッコリー、全てを買い物かごに入れた。8束だ。1束283円なので合計2264円。パーマをあてると思えば安い買い物だ。後で食べる事も出来るし。 ゲットしたブロッコリーを束からほぐし、小さくカットしていく。あまり大きいと、その重みで頭から落ちてしまうからだ。頭に乗せやすそうなブロッコリー(どんなブロッコリーだ?)を選び、包丁で切っていく。 ブロッコリーを適当なサイズに カットしていく これでブロッコリーヘアーのヘアー部分の準備は出来た。 問題はどうやってこれらを頭に生やすか、である。 スキンヘッドカツラ そこで、スキンヘッドのカツラを用意した。これを頭にかぶって土台とし、その上に画鋲を刺したガムテームを貼っていく。この時、ガムテームの粘着面から画鋲を刺せば頭を剣山状態に出来る訳だ。 ガムテープで剣山をつくって 土台の上に貼っていく 僕は土台のスキンヘッドを被ってしまっているので、自分でガムテームを貼る事が出来ない。スタッフ2名の力を借りる事にした。同サイトで水曜日にコラムを書いている石塚と、土曜日に音楽を公開している小林だ。 「1人ぼっちじゃ夢はかなわない」 とサザンオールスターズも新曲で歌っている。 そう、1人ぼっちじゃリアルなブロッコリーヘアーは作れないのだ。 1本でも逆向きの画鋲があったら大変なので、作業中、何度も2人に念を押しておいた。画鋲の向きだけは気をつけるように。 剣山完成 合計140個の画鋲を使用した。 僕の頭の上には140個のトゲトゲが生えている。 このトゲトゲに小さくカットしておいたブロッコリーを刺していく。 トゲトゲにブロッコリーを刺していく 2人掛かりで 石塚、小林の両名はブロッコリーの形を吟味しながら僕の頭に生けていく。大きいブロッコリーは頭頂部近辺に、小さいブロッコリーは額方面に、それぞれ振り分けているようだ。2人ともまなざしは真剣である。一方、僕の仕事はジッとしている事。作業の進行具合も分からない。 ただ、作業が進むにつれ頭が重たくなっていくのが分かる。 |
【これがリアルなブロッコリーヘアーだ】 そして30分後、ついにリアルなブロッコリーヘアーが完成した。 どうもブッロコリーです 頭が重たいです ブロッコリーヘアーをリアルに再現するために、全身を緑色に染める事にしたのだ。ブロッコリーそのものになりきる作戦である。 緑色の絵具(メイク用) 緑色の全身タイツ ブロッコリーになりきっただけあって、ブロッコリーヘアーの出来映えは上々である。 緑色の林家ペーさんみたいでもある このまま茹でて食べてしまいたい。多くの人たちがそう言ってくれるはずだ。 ただ、このブロッコリーヘアーには弱点がある。 サイドビュー バックビュー 横からと後ろからは見ないでいただきたい。 これ以上頭の上に乗せると頭が痛くなってしまうのだ。 あ、ブロッコリー? 遠くから見ると、本物のブロッコリーのように……、見えませんね。 |
【おいしくいただきました】 撮影後は茹でておいしくいただきました。 ゆでて スタッフ全員で食べました スタッフ全員で力を合わせて作ったブロッコリーヘアーである。 その味もまた格別であった。 (2008/9/1 住正徳) |