スミマサノリ「月曜日にオジャマシマス」

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先日、とある打合せを済ませ事務所に戻っている途中、僕の携帯が鳴った。電話をかけてきたのはさっきまで打合せをしていた相手だ。何か伝え忘れた事でもあったのかと思ったら、そうでもないらしい。先方曰く、予算の 話をしている時に僕の表情が変わったのだという。確かに、予想よりも低い金額だったので一瞬「ん?」とは思った。それが表情に出てしまったらしい。その表情を先方が気にして「予算はもう一度検討しますので」とわざわざ電話をかけてくれたのだ。何だかとても申し訳ない。そういう電話をかけてくれるような間柄だったからまだ良かったようなものの、それほど親しくない人が相手だったら……、相当感じ悪く映ったことだろう。思った事をすぐに顔に出してるようでは、大人としてダメだ。どんな事があっても動じない、ポーカーフェイスな男になりたい。





【話は変わって】

最近、肩凝りがひどい。あまりにも凝っているので慢性的に頭痛がしている。マッサージ屋さんで施術してもらっても劇的な変化はない。少しは楽になったかな、という程度だ。カイロプラクティック、針治療、気功など、色々なものを試してみたがどれも大した効果はなかった。困ったものだ。

そんな折、異国の地でマッサージの奥義を学んで来たという友人と久しぶりに再会した。体を少し触っただけで、凝りの状態やその原因が分かるという。僕の肩凝りを相談すると、その場で凝りの状態を診てもらえる事になった。僕の背中を触りながら、「これはひどい、まるで背中に悪魔が棲んでいるようだ」と驚く友人。このまま放っておいたら大変な事になる。早くほぐさなければ。と、早速、友人の施術が始まった。

僕の肩凝りは姿勢の悪さから来ているらしい。猫背の姿勢が体の前面の筋肉を固くしていて、それが肩凝りや頭痛の原因になっているのだ。なので、体の前面の筋肉をほぐしてあげないといけない。友人が挙げたポイントは三カ所。最初に肩(三角筋)の前面、次に脇の下、三カ所目は胸の関節である。

まずは肩の前面からマッサージが始まったのだが、これが、今まで味わった事がないほど痛いのだ。あまりの痛さで目が飛び出そうだ。





【話は戻って】

そして、話は「ポーカーフェイス」に戻る。友人の痛いマッサージを受けながら、これはポーカーフェイスの訓練にもなると思いついたのだ。どんなに痛い事をされても表情一つ変えない。それが出来るようになれば、ポーカーフェイスな男になれる訳だ。

肩の凝りは治るし、ポーカーフェイスにもなれる。
まさに一石二鳥である。

という訳で、以下、その訓練の様子を動画に収めた。
痛さに負けず無表情を通す事は出来たのか? その様子をご覧いただきだい。





【どんなに痛くても表情を変えない】

訓練の方法は簡単だ。どんなに痛い事をされても表情を変えずにカメラ目線を続ける。それだけである。


1.肩(三角筋)の前面

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三角筋の前面の緊張をマッサージで緩和させる。




2.脇の下

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脇の下を強く押す事で、リンパとホルモンの循環を促進させる。




3.胸の関節

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普段は意識されない胸の中心にある関節周囲をほぐす。







【ポーカーフェイスでいけそうか?】

あの痛みに耐えてポーカーフェイスを貫ける人がいたら、その人はきっと立派なスパイになれる。どんな拷問を受けても絶対に口を割らないことだろう。

僕には無理だった。

痛いことされたら顔は歪むし、予算が少なかったら残念な表情になる。やっぱりそれは仕方のない事なのだ。


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(2008/3/31 住正徳)

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