スミマサノリ「月曜日にオジャマシマス」

tit.gif


タバスコが好きだ。パスタとかピザにかけるのはもちろんの事、ラーメやサラダにかけてもおいしい。そのまま飲んでもいいくらい、好きだ。でも、卓上タイプのタバスコは60mlでちょっと小さい。たまに350mlサイズのものを置いているレストランがあるが、それは中々手に入らない。なんでも、1ガロン(3.8リットル)のタバスコもあるようであるが、それはちょっと大き過ぎる。60mlと1ガロンの間、1リットルくらいのタバスコが欲しい。

という訳で、大きいタバスコを作ってみる事にした。


(参考:1ガロンのタバスコ)

tit.gif





【60mlタイプの容器を忠実に再現】

タバスコのパッケージデザインも好きだ。赤と緑を基調としたシンプルな構成でありながら、あのロゴには「俺、タバスコ!」というインパクトがある。大きいタバスコを作るにあたり、そのロゴはもちろんの事、容器の形状からキャップの色に至るまで、60mlバージョンのものを忠実に再現したい。



ミニチュアサイズ、3.7mlのタバスコ(写真左)とノーマルタイプ、60mlのタバスコ(写真右)

60mlタイプのパッケージを参考にしながら、まずはイラストレーターで大きいサイズのロゴを作る。どんぴしゃな書体が僕のコンピューターに入っていなかったので、なるべく近いものを選んでロゴにしていった。


「イラストレーターで大きいロゴを作成」


「大きいロゴ完成」


ロゴが出来たら、次は容器を用意する。60mlタイプの容器の形になるべく近いものを酒屋さんで探した結果、スピリッツのボトルが一番似ていた。アルコール度数40度の強者だ。内容量は700mlである。


「大きいタバスコ用にスピリッツのボトルを使う」


中味には用がないのでスピリッツを別の容器に移しボトルを空にした。また、ラベルにも用がないのでシールはがし剤を使ってはがしていく。シールはがし剤は東急ハンズで600円で売っている。専用のハケもついているので便利だ。


「シールはがし剤をラベルに吹きかけて」


「ヘラではがしていく」

これが結構な手間であった。シールはがし剤をもってしても、スピリッツのラベルは中々はがれないのだ。ハケを使ったのは最初だけで、途中から爪でガリガリやりながら、細かくはがしていった。

30分ほどで奇麗にラベルをはがす事に成功した。
爪が痛い。


「大きいタバスコ用のボトルが出来た」

ボトルの用意が完了したので、作っておいたロゴを貼る。出力したロゴの裏にスプレーのりをかけてボトルに巻き付ける。この時、中に空気が入らないよう注意が必要だ。


「大きいラベルを貼る」

次に、ボトル上部のシールを作る。
60mlタイプのタバスコを見ると、テカりのあるグリーンのシールに「TABASCO」と印刷されている。これに近いものを作らないといけない。そこで、「キラキラきりがみシール」というテカりのある折り紙を使う事にした。きりがみシール上にアルファベットのシートを貼っていくのだ。


「キラキラきりがみシール」


「アルファベットシールを切り取って」


「斜めに貼る」

グリーンのシールの準備が出来たので、これもボトルに巻いていく。しつこいようだが、この時、シールの中に空気が入らないよう注意が必要だ。



以上でボトルの準備は整った。
あとは中身である。

700mlのボトルなので、60mlタイプが約12本入る計算だ。
スーパーでタバスコを12本購入した。


「棚にあるもの全部ください」

もう、あとは中身を移すだけである。ゴールは近い。

しかし、ここからが大変だった。タバスコの瓶は口が狭く、ちょこっとずつしか出ない構造になっているからだ。しかもいちいち振らないと出てこない。12本分を大きなボトルに移すには相当な時間がかかりそうだ。とても根気のいる作業である。


「大きいボトルに移す作業」

一滴一滴、まるで点滴のように大きなボトルに入っていくタバスコ。
途中、何度もめげそうになりながら、なんとか12本分を移す事に成功した。

あとはフタだ。

スピリッツのフタは黄土色だったので、それをそのまま使う訳にはいかない。タバスコのフタは赤くないとダメなのだ。スピリッツのフタを赤く塗るという手もあるが、ここまででだいぶ疲れてしまった。出来れば有り物で済ませたい。赤いフタを探せばいいのだ。


「赤いフタ発見」

赤いフタといえば、コーラである。
このフタとスピリッツのフタを交換すればいいのだ。


これで、すべての問題は解決した。
ついにオリジナルの大きなタバスコの完成である。


「ジャーン!左から3.7ml、60ml、そして700ml!!」


かなりの出来映えではないだろうか。60mlタイプを忠実に再現しつつ、700mlという大容量を確保している。我ながらとても満足だ。


さっそく、飲んでみよう。





【飲む】

冒頭で「そのまま飲んでもいいくらい、好きだ」と述べたが、その言葉に嘘はない。
大きなタバスコを飲んでみようと思う。



ツーンと鼻をつく刺激


じゃ、失礼して。



ごくごく。
※特別な訓練を積んでいます。決してマネをしないでください



プハー!


一気に4口ほどいった。コップ一杯分くらいだろうか。
さすがに辛い。



もっといこう。
※特別な訓練を積んでいます。決してマネをしないでください



カーッ!


まだいける。



んぐんぐ…


※特別な訓練を積んでいます。決してマネをしないでください


もう充分


半分飲んだ。 喉がジンジンしている。





【ごめんなさい、嘘です】

いくら好きだからって、あんなにいっぱい飲める訳がありません。特別な訓練なんて積んでません。ごめんなさい。実はタバスコの代わりにトマトジュースを入れていたのです。



トマトジュースでした


だから、喉はじんじんしていません。


(2008/3/3 住正徳)

この記事についてつぶやく




【記事一覧へ戻る】