妻が夫よりも大柄な夫婦は「蚤の夫婦」などと言われる。身長167センチの僕にとってそれは他人事ではない。女の子に高いヒールを履かれたりすると、あっという間に抜かれてしまう。話しかけるとき、目線を上にあげないといけないあの感じ。とても空しい。見下ろす側の人には決して分からないと思う。 そして、数々のヒット曲を持つ、某人気フォークデュオ「コ○○ロ」はその身長差が凄い。身長はそれぞれ193センチと168センチ、その差は25センチである。身長差を埋めるため、写真に写る時は常に小さい人の方が前に立つらしい。それでも常に大きい人の方が大きく写っていて、身長差はそれほど埋まっていない。 どれくらい前に立てば二人の身長が同じになるのだろう? 検証する事にした。 |
【193センチの友だちが必要だ】
冒頭でも述べたが、僕の身長は167センチだ。という事は、192センチの友だちと僕が並べば身長差は25センチ。コ○○ロである。192センチの友だちさえいれば、コ○○ロの身長差を埋める距離を検証出来る訳だ。 しかし、僕の周りには身長192センチの友だちなんていない。心のどこかで、大きい人と友だちになるのを避けていたのかもしれない。1人、182センチの 友だちはいるが、出会った頃はそんなに大きくなかった。高校3年間で一気に伸びて、182センチの高身長を獲得したのだ。うらやましい。 とにかく、身長192センチの友だちはいないのだ。作るしかないだろう。 これから身長192センチの友だちを探すのではなく、等身大パネルを作るのだ。 東急ハンズで材木を探す まずは東急ハンズの木材売り場で192センチの材木を探した。その材木に等身大写真を貼り付けていく。 材木を加工してもらう 192センチジャスト、という材木はなかったので、91センチのものを3本買った。91センチを2本と10センチを1本つなぎ合わせれば192センチになる。3本目の91センチを10センチと81センチに切り分けてもらった。 192センチ分の材木 土台の準備が出来たので、次に等身大写真を用意する。ネット上で画像検索してみたが、等身大写真は見当たらなかった。縦192センチの画像データなんてそうそうあるものではない。 顔を切り取る 全身が難しい事は分かった。せめて顔だけでも、と思い顔写真をA4縦いっぱいに出力した。彼の顔がA4縦サイズなのかどうかは分からないが、パネルのサイズがA4しかなかったのだ。大体これくらい、という事で妥協した。 あとは材木をつなぎ合わせ、顔写真を貼付けるだけだ。 材木をつなぎ合わせる 土台に固定 そして、実物よりは1センチ低い、192センチの等身大パネルが完成した。
上半身 等身大パネルというよりは、かかしだ。 顔だけでは雰囲気が出ないと思い、余った材木で腕をつけたのが裏目に出たのかもしれない。 まあ、高さが分かれば今回の検証には充分なので、このかかしで検証を進めていこう。ファンの皆さま、ごめんなさい。 |
【50センチずつ前に出る】
まずは並んでみる これがコ○○ロの身長差である。自分の小ささが際立ってしまい、とても辛い。大きい方の人が悪い訳ではない。分かっていても、並 んでいるとどんどん憎悪の念が沸いて来る。身長が高いからっていい気になりやがって、俺だって、俺だって……、と駆け出してしまいそうだ。僕だったら解散 を迫ると思う。 50センチずつ しかし、卑屈になっている場合ではない。気持ちを切り替えて、コ○○ロの身長差を埋める距離を検証していこう。 カメラを固定して、僕が50センチずつカメラに近づいていく。 50センチ まずは最初の50センチである。 顔一つ分、僕の方が低い。 100センチ 続いて100センチ。 ようやく目線くらいまで来たが、まだ僕の方が低い。 150センチ かなり近づいた。 が、まだ微妙に僕の方が低い。 200センチ 等身大パネルとの距離が2メートルに達した時点で追い越してしまった。 身長がピッタリ同じ高さになる距離を探りたいので、ここから少しずつ下がっていく。 2メートル地点から10センチ下がる。 190センチ と、ここで、あっさりと一致した。 190センチ前に出れば、身長が一致する。 二人の最適距離 結果:1.コ○○ロの身長差を埋める距離=190センチ。 2.コ○○ロの友情=プライスレス。 二人の最適距離は190センチである事が判明した。ほぼ、大きい人の身長分である。もしかしたら計算で割り出せたのかもしれない。と検証後にふと頭をかすめたが、気付かなかった事にしよう。 |
逆に大きい人の方が前に出るとこんな感じ おおい 俺の前に立つなよ〜 (2008/1/28 住正徳) |