スミマサノリ「月曜日にオジャマシマス」

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私事で恐縮ではありますが、明日、15日は僕の誕生日です。今年で38才になります。40才を目前に控え、今年こそがんばらなくては、と強く思っています。そのためには、今までの自分に捕われていてはいけません。新しい自分を作り上げる必要があります。そう、変わらきゃダメなのです。スクラップ・アンド・ビルドの精神です。

具体的に、何を変えればいいのでしょう?

仕事に取り組む姿勢、生活態度、飲酒量…、改善すべき点が沢山浮かんできました。普段の体たらくぶりが目にあまります。そんな中で真っ先に変えたいと思ったのが、目元、です。重たい一重瞼をクッキリ二重に変えたい。そう考えました。





【6ミリふたえがいいらしい】


残念なほどに、くっきり一重


しかし、我ながら見事な一重瞼である。なんだこの重たい瞼は。左瞼に少しだけ線が入っているが、これは二重のラインではない。シワだ。きっと寝不足が原因だろう。38才にもなるとシワの治りも遅い。

この重たい一重瞼をクッキリ二重に変えて、2008年を明るく過ごしていきたい。そんな事を考えていた折、興味深い雑誌広告を発見した。



雑誌広告で発見


見出しには、「6mmふたえで完全無敵の『モテ顔』になる!」と書いてある。何でも、今を時めく芸能人のほとんどは「6ミリふたえ」なのだという。「絶妙な二重バランスでワンランク上のオーラを放っていたのです」と書いてある。では、6ミリふたえとはどんな瞼なのか? 「目を閉じた状態で、上瞼の睫毛から6ミリのところにある、クッキリとした二重ライン」という事らしい。

これは良い事を聞いた。目指すべきは6ミリふたえ。6ミリふたえでワンランク上のオーラを放ちたい。早く何とかしなくては。



マツキヨへ


広告の品は取り寄せるのに時間がかかりそうだったので、マツキヨでそれに近い商品を購入する事にした。メイクでふたえ瞼を作る、「アイプチ」を買うのだ。瞼にのりの様なものを塗るだけで二重になれてしまう。夢のような商品である。



様々な種類のアイプチが並ぶ


汗・水に強いタイプもある


マツキヨには様々な種類の「アイプチ」が用意されていた。オーソドックスな「のりタイプ」、ファイバー樹脂を瞼に食い込ませるタイプ、汗・水に強いウオータープルーフタイプなど、ざっと10種類くらいはある。どれを買ったらいいのか、さっぱり見当がつかなかったので「一番人気」と書いてあった商品を手に取った。「MEZAIKミルキーダブラー」というのりタイプのアイプチだ。パッケージには「頑固なひとえまぶたの方におすすめです」と書いてある。俺の瞼は油汚れか、と一瞬苛立ちを覚えたが、すぐに持ち直した。油汚れみたいな一重とも、もうすぐオサラバ出来るのだ。



レジではうつむいて会計


レジで精算をしている間、自分の一重瞼がバレないよう、ずっとうつむいていた。「こないだ一重の男がアイプチ買っていってさー」などと噂されてはたまらない。そそくさとお金を払い、逃げる様にしてお店を出た。これも、生まれ変わるための試練である。

早速試そう。



筆にのりをつけて


のりが入った小さなボトルのフタには筆が付いていた。プラモデルを作る時に使う接着剤と同じ構造だ。この筆にのりをつけて瞼に塗る訳だ。

上瞼の睫毛から6ミリのラインにのりを塗っていく。



6ミリのラインに塗る


塗り終わったら、こんどは先っぽがYの字に別れている器具を使って二重を作っていく。



二重を作る器具で


瞼に溝を作っていく


何回かトライ&エラーを繰り返し、ようやく納得のいく二重を作る事に成功した。

その成果をBeforeとAfterの対比でご覧いただきたい。




Before:夕べ飲み過ぎました


アイプチを使うと…、



After:私のお店に遊びに来てよ


実は、二重がより際立つように、女性スタッフにお願いして上睫毛とアイラインに処理を施している。そのせいもあって、若干、オカマバーのママ風ではあるが、二重である事に変わりはない。もう、頑固な一重瞼などとは言わせない。

以下、アイプチの使用感を体験談風にまとめてみた。






【アイプチで変わった私】


いつも自信のなかった私


どこか卑屈な目


38年間、ずっと諦めてきました。一重瞼の私に幸せなんてやって来ない。重たい一重瞼が私の心を卑屈なものにしていました。そんな私を変えてくれたのが、この「アイプチ」です。騙されたと思って使ってみなよ、そんな友人の助言が大きな励みとなり、私はアイプチを手に取ってみたのです。するとどうでしょう。それまでの一重瞼が嘘のように、クッキリとした二重が出来ているではありませんか。あなたは誰? 思わず鏡の中の自分に声をかけていました。



胸を張って歩く私


格好をつける私


それからの私は何をするにも自信に満ちあふれ、行動範囲も広がりました。まるで人が変わったみたいだね、なんて友人からは言われますが、まさにその通りです。私は生まれ変わりました。



コンビニでメンズエッグを読む私


レジの女性を凝視する私


出会いにも積極的な私


アイプチを使うようになって、3人の女性から告白されました。皆さんチャーミングな女性で、一人に決める事が出来ずとても悩んでいます。一重瞼で悩んでいた事を思えば贅沢な悩みではありますが、本当に困っています(笑)。





などという事はなく、自分の二重瞼が本当に気持ち悪かったので、すぐにアイプチを剥がしてしまった。こんな目をした奴がモテる訳がない。


(2007/1/14 住正徳)

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