【股上の深いズボンを探せ】 冒頭で触れた「腰パン禁止条例」は、ルイジアナ州マンスフィールドで9月15日から発令されるのだという。腰パン姿は公然わいせつ罪と判断され、違反者には最大15日間の禁固刑、もしくは150$の罰金が課せられるのだそうだ。 このような64センチ腰パンは、ルイジアナ州だと確実に禁固刑となってしまうのだ。危ない危ない。腰パンなんてやってる場合じゃない。 これからはウエストをグッと高くした方がいい。時代は腰パンからハイウエストへ！なのだ。 近所のスーパーに行って、股上の深いズボンを探した。 スラックスセール> マネキンもややハイウエスト 最初に紳士服売り場を物色したのだが、股上の深いズボンが全然ない。店員さんに相談すると、女性物を探したらどうかと助言をいただいた。女性物の方に、股上の深いシリーズが揃っているらしい。 確かに、婦人服売り場の方には股上の深いズボンの数が多かった。特徴として、どれもウエスト表示が「84〜94」のようになっている。いわゆるイージーパンツというラインであろうか。いくつかめぼしいものをピックアップして試着してみた。 試着中 素材や色の違うものを選び、全部で4着購入する事にした。どれも股上がざっくりと深く、ハイウエストで履くにはもってこいの強力ラインナップである。 以下、この秋おススメのハイウエストラインをご覧いただこう。

【高く、もっと高く】 ハイウエストパンツ　No.1「サブリナパンツ風」 最初の一品は、らくらくパンツシリーズからのエントリーだ。裾を軽く引っ張るだけでファスナーが上がり、簡単に膝を出す事が可能。下丈が短かったので、期せずしてサブリナパンツ風になってしまった。 ハイウエストパンツ　No.2「セミパンタロン風」 ポリエステル87％の素材感は抜群の履き心地を約束する。家庭での手洗いも可能なのでメンテナンスも簡単だ。ウエスト部分はホックで留める形式なので、ハイウエストで履いてもズリ落ちてこないのが嬉しい。 ハイウエストパンツ　No.3「家用ジャージ」 家にいる時でも油断は出来ない。常にハイウエストで過ごしていないと誰が見ているか分からないのだ。ジャージ生地のこのズボンは、今回購入した4本の中で最も高い位置にウエストを持ってくる事が出来る。キング・オブ・ハイウエストである。 ハイウエストパンツ　No.4「立体デニム」 最後は「機能美人パンツシリーズ」から、デニム素材のズボンがエントリー。ウエストから腰まわりにかけて、たくさんのダーツをとる事で体に無理なくフィットする仕組みだ。立体パターンで美しいシルエットを実現している。 以上が、この秋、僕がおススメするハイウエストパンツたちである。 最後の立体デニムの履き心地が一番しっくり来たので、このパンツで街に出てみる事にした。 どれくらいウエスト位置が高いのか、街中で検証していくのだ。

【どれくらい高いのか？】 まずは信号待ちをしていたオジサン2人組みとウエスト位置を比較してみた。2人ともシャツをズボンにインしていたので検証し易い。 僕の左隣りのオジサンは僕より背が高いが、ウエスト位置は僕の方が高い。 まず、一勝である。 続いて、駅で待ち合わせをするオジサンたちを見つけた。 このオジサンたちもみんなシャツをインしている。 そしてどのオジサンよりも僕のウエスト位置が高い。 人との比較はこれくらいにして、今度は色々な物と僕のウエスト位置を比べてみよう。 タクシーの天井と同じ位置。 下から3段目の黒いラインと同じ位置。 エーピーの看板で言うと、三井住友銀行あたり。 不動産情報では、したから3段目の物件と同じ位置。 自動改札よりも、腰一つ分くらい高い。 自動販売機では一番下の押しボタンの位置。 お洒落なイタリア料理屋さんでは、座った状態でウエストが机の上に出る。 ちなみに、 帽子と 靴下はコーディネイトしている。

という訳で、僕のハイウエストがどれくらい高いのか、よーく分かっていただけた事と思う。 さあ、腰パンはもう古い。 これからはハイウエストがクールだ！ お腹も冷えないし。 警察にも捕まらないし。 （2007/9/10　住正徳）

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