スミマサノリ「月曜日にオジャマシマス」

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【丁寧に宛名を書く】

宛名が丁寧なハガキを自分宛に送ってみる事にした。
送り先は以下である。

 東京都品川区東五反田5-27-10 五反田野村第一ビル7階
 株式会社デジタルビイム内 住正徳

通常であれば、ハガキの表面は上記のような2、3行で事が足りる訳だ。しかし、今回はその宛名を出来るだけ丁寧に表現する。暑い中ハガキを届けてくれる郵便配達の人に、感謝の気持ちを込めて宛名を書くのだ。



丁寧に宛名書き


丁寧な宛名の文面を以下のように考えた。

「郵便配達の方へ、いつも暑い中ご苦労様です。このハガキを東京都の品川区にあります東五反田の5丁目あたり27番地10号に届けていただければと思います。そこには五反田野村第一ビルというビルがあります。その7階に株式会社デジタルビイムという会社がありまして、そこに住正徳という男性がおります。彼宛に届けていただければ幸いです。いつもありがとうございます。今後とも何卒よろしくお願い致します。」

これをハガキの表面に書くと



丁寧な宛名


全面が文字で埋まった。

一応、重要な部分は赤字にして目立たせている。もし、僕の感謝の気持ちがうざったいようだったら、赤字部分だけを読んでいただければ用件だけは伝わる仕組みである。

早速送りたいが、記事の締め切りが迫っているので「速達」で送らないといけない。しかし、ただ「速達」と書いてしまったらせっかくの丁寧な宛名が、急に業務連絡っぽくなってしまう。

「速達」も丁寧にしたためた。



丁寧な速達


「申し訳ないのですが速く配達して下さい。」
これも一応「速」と「達」を赤字にした。

これで丁寧な宛名のハガキは完成である。
投函しよう。


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【丁寧に投函】

投函の前に、郵便局の窓口で速達料金も支払わないといけない。



郵便局の



窓口に提出


窓口のおばさんに、丁寧な宛名のハガキを丁寧に提出した。

速達の料金を聞こうとして、おばさんの顔を見たら明らかに顔が曇っているのが分かる。

まずい。
怒ってるのかもしれない。

「問題ありますか?」
と控えめなトーンで聞いてみた。

おばさんの答えは以下であった。

・ハガキは誰でもポストから投函出来るものなので、窓口でも受け取らない訳にはいかない。
・一応、速達の処理はするがこのハガキを認めた訳ではない。
・このハガキが届くかどうか、それは配達する人のさじ加減一つである。
・なので届くかどうか責任は一切取れません。

郵便局の人や配達の人に対する感謝の気持ちを宛名にしたためたのに、明らかに迷惑っぽい感じになってしまっている。おばさんの口調も厳しい。

とはいえ、ここで丁寧な宛名のハガキを諦める訳にはいかない。速達の料金を確認して、その分の切手を用意していただいた。



速達料金分の切手を用意してくれた


速達料金は270円なので、おばさんは数枚の切手を取り出してくれた。
だが、表面いっぱいに宛名書きをしたので切手を 貼るスペースは1枚分しかない。50円切手の印刷部分をつぶして、その上から改めて配達料金+速達料金の切手を1枚貼る事になった。本当ならば、50 円+270円で320円あれば足りるのだが、320円切手というものはない。なので、350円切手を購入する事になった。

丁寧な宛名を速達で出すために、都合、400円かかってしまった訳だ。



350円切手を貼ってくれた


これで投函の準備は整った。

あとは配達の人のさじ加減に任せるしかない。
僕の感謝の気持ちは伝わるだろうか?



丁寧に



投函!






【思いは届いたのか?】



届いた


あっさりと届いた。



消印もあるよ


銀座と大崎の消印も押されている。
丁寧な宛名のハガキはちゃんと受け入れられたようだ。

しかし、郵便局の仕分けの人や配達の人たちがこのハガキをどんな気持ちで処理したのか、それは分からない。



裏は白紙


今回の実験は一応成功であったが、実際に郵便局の人たちの手間を考えると、こういう宛名はよろしくないと気付いた。スムーズな作業に支障を来す恐れがある。暑い中配達してくれているのに、逆にイライラっとさせてしまうかもしれないのだ。

なので、皆さんはマネしないで下さいね。



(2007/8/13 住正徳)


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