【発祥は囚人服という説】 腰パンの発祥は囚人服に由来するという説があるらしい。囚人服はきめを用意される事が多く、またベルトの使用が許されていなかったので自然と落ちてきたためなのだとか。抑圧への反発という意味を込めて、ヒップホップの人たちが囚人スタイルをファッションに持ち込んだとされているのだ。 そんなヒップホップなスタイルが日本の若者たちの間に広まっていった訳であるが、腰パンスタイルの若者を見ているとこっちまでお腹がスースーしてくる。僕はお腹を壊しやすいので、あんな風にお腹をさらして歩いたら冷えてしまって大変だ。なるべくウエストは高めにキープしておきたいところである。 しかし、お腹の調子なんて気にしていたらクールになれない。お洒落は我慢なのである。 がんばって腰パンを履いていこう。 |
【腰パンをください】 という訳で、まずは腰パンを用意しないといけない。近所のジーンズメイトで腰パンを買う事にした。ジーンズメイトは夜遅くまでやっていて便利なのだ。 ジーンズメイトで腰パンを買う 腰パンスタイルの若い店員さんがいたので、声をかけてみた。 「腰パンって置いてます?」 店員さんは一瞬「ん?」と顔をしたが、あわてて笑顔を浮かべて説明してくれた。 「腰パンというものはないんですが、太めのジーンズをウエストの下で履くといいと思います」 腰パンなんてものはないのだ。恥をかいた。 分かってない大人が来たな、という感じだろう。それでも嫌な顔一つせず、腰パンのいろはを教えてくれた。 ・腰パンにはリーバイスの503がいい。 ・サイズはいつもより3サイズくらい大きく。 ・ベルトはガチャベルトというものを使用。 ・トランクスは見えてもいい。 503がいいらしい 腰パンセット。503とガチャベルトと見せトランクス 一通りアドバイスをいただき、503とガチャベルトと見せていいトランクスを買った。 試着室でジーンズの丈見てもらったが、想像以上にズボンを下げないと腰パンにならない事を知った。 店員さんの指導のもと、試着室で腰パンスタイルを試す みんなこんなに下げて履いているのか? やっぱりお腹の冷えが気にかかる。 |
【限界に挑む】 ノーマルな腰パンスタイルは試着室の中で体験出来た。 ここからは腰パンの限界に挑戦していこう。 まずはノーマルスタイルの倍、ヘソ下8センチまでウエストを下げてみる。 |
【8センチ】 ヘソ下8センチ まだ普通 8センチならばまだまだ普通である。これくらいの若者は沢山いる。 動きづらさを検証するため、横断歩道を渡ってみる事にした。 横断歩道を渡ってみる 腰パンスタイル自体に慣れていないので違和感がない訳ではない。それでも、普通に歩く分には何の問題もない。 結果:8センチは限界じゃない |
【16センチ】 続いて更に倍で、ヘソ下16センチまで下げる。 ヘソ下16センチ まあ、アリか でも後ろはトランクスが見える ポケットのものが取りづらい かなりトランクスが出てしまうが、Tシャツの裾である程度カバー出来る。 ただし、後ろポケットのものを取り出すのが面倒だ。 ガチャベルトで留めてはいるものの、少し気を抜くとずり落ちてきそうなので、歩きづらい。 少し歩きづらい 結果:16センチはまあ何とかなる |
【32センチ】 ヘソ下32センチまで下げた トランクスはほぼ全開 ゆっくりじゃないと歩けない いよいよ限界が近づいてきた。いくら見せていいトランクスとはいえ、下着全開で横断歩道を渡るのは少し気が引ける。 更に歩く際、外側に向かって力をかけていかないとずり落ちて来る。 ここまで来るとズボンとしての機能がなくなってきた。 結果:32センチ下げるとズボンじゃなくなる |
【64センチ】 もはや臨界点を突破しているのは分かっている。 しかし、僕の飽くなき探究心が黙っていない。 64センチまで下げてみた。 DJオズマ 帰ろう 取りづらい トイレで用を足していたら紙がないことに気付き個室から出て紙を探してる人、みたいになっている。 結果:64センチは腰パンというより膝パンだ どうもありがとうございました (2007/7/30 住正徳) |